医療ICTに患者を巻き込みたい
~お医者さんからみたら,医療ICTはどういうふうに見えてるんですか??医療ICTはお財布にやさしく患者にも優しいのか?~
2階D会場 15:40-16:20
#sn2019d4
※ PHR:Personal Health Record
医療ICT系の起業の先には,「医療→データ→AI→医療」のサイクルが回ればビジネス的にすごくいいという共通の理解はあるものの(前回),医療→データは難しい,とか,データ→AIは難しい,とか,AI→医療は難しい,とか.ぶっちゃけ全部難しくてサイクルが回らんのでは,という懸念を抱きつつ医療ICT系ベンチャーの皆さんの日々の努力で少しつづ回しかけているのに,なかなかエコシステムとして一貫性がない.
ちなみに,我が国は 医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律(通称:次世代医療基盤法)を 平成30年5月11日に施行したところで,ますます医療情報の二次利用を活発にして健康促進・創薬・医療機器開発につなげていこう,という政府の動きもありますが,政府が医療ICTで儲けてイイ!と言っているのになんかこう全然お金の匂いがプンプンしないのはなんでですか?と思っています.海外ではわりとお金の匂いがプンプンしているのに.
そんな中,医療ICTをばりばり使っているお医者さんに「医療→データ」って,現場ではどんなイメージを持たれているのか,なにがキーになって「医療から」または「生活から」データが集まってくる未来を描けそうなのか,ヒントを貰いたいなと思っています.
翻って,みなさん患者の立場でそういうビッグブラザー(医療版)みたいなのをどう思うのだろうか,気持ち悪い?健康のためならOK?どういう制限があれば受け止められる,のかメンタルなところと効率的なところと両方含めて議論したい.
◆ 登壇者
・守上佳樹(よしき往診クリニック)
・粂 直人 (京都大学医学研究科)
◆プログラム
1)話題提供(15分):守上 佳樹:
”医師が選んだ医療用SNS 〜導入実績ナンバーワンは??”
【開催概要】
在宅診療を実現していく中で,データがどのように生まれていくか,現場の流れに即して解説いただいた.使用しているMedical Care Stationのフリーミアムモデルとその裏のデータの流れに言及いただいた.
今後GAFAと同様,利用することでどんどん医療情報が患者から吸い上げられていく世界に一個人としてどのように向き合うか.AI技術者,患者,医師,等々,出席者のそれぞれの目線での疑問質問を軸に議論した.
3)座談会(25分)
・守上佳樹(よしき往診クリニック)
・今西 勁峰(イーグロース株式会社代表取締役)
・中尾 彰宏(ヒメナ・アンド・カンパニー)
・粂 直人(京大医学研究科EHR共同研究講座,京大情報学・副会長)司会
◆登壇者紹介
★ 守上 佳樹 (医療法人双樹会 よしき往診クリニック 院長)
医療ICT利活用(Medical Care Station等)
平成14年 広島大学学校教育学部卒業
平成20年 金沢医科大学医学部卒業
京都大学医学部附属病院にて研修
平成22年 京都大学医学部附属病院老年内科入局
三菱京都病院総合内科勤務
平成29年4月 医療法人双樹会 よしき往診クリニック開院
<資格>
日本内科学会 認定内科医
日本老年医学会認定 老年病専門医
<社会における活動>
京都府医師会若手医療ビジョン委員会 委員
京都府警察医(西京警察署)
西京区介護認定審査会 委員
all西京栄養を考える会 顧問
◆過去の医療ICT系起業セッション 2017
◆過去の医療ICT系起業セッション 2018